A安全な住宅作り
インナーサッシで快適環境
あなたの今住んでいる住宅のサッシはどのようなタイプのサッシでしょうか。断熱効果の高いペアガラスや2重窓のサッシを取り付けているご家庭では結露などはあまりないと思いますが、単板ガラスのサッシなどはどうしても冬場の結露やサッシからの冷気を感じることが多いと思います。
また、最近の犯罪状況を考えた場合、単板ガラスの窓を使用した住宅は防犯上あまり好ましくありません。
そこで、後付のインナーサッシを取り付けてみませんか。インナーサッシとは現在あるサッシはそのままに内側に新たにサッシを設けるタイプのサッシのことです。
そのために現状のサッシを取り外すことはありませんので工事自体は比較的小規模で住みます。また、ガラスの種類もペアガラスを用いたものもありますので、断熱効果は抜群に良くなります。また、防犯効果も高まります。
インナーサッシを取り付けることで断熱による省エネ効果もありますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、アパートやマンションなどは簡単には出来ないので不動産会社や大家さんと話し合わないといけません。
家庭内事故が起きない住宅作り
住宅で起こる家庭内事故の多くは浴室で起こっています。浴室にはバスタブがあり、お風呂に入るときにはバスタブに水がはってあります。大人であればお酒などを飲んで泥酔状態でない限りはバスタブでおぼれるようなことはないでしょう。しかし幼児などはバスタブの中で溺れてなくなることがあります。
また、浴室は滑りやすい環境でもありますので、浴室内で転倒して頭を打つこともありえます。
そのほかに階段などからの転落や、同一フロア内での転倒による不慮の事故などもかなりの数にあがります。
このような家庭内事故を未然に防ぐためには住宅に事故防止用の対策を講じる必要があります。
浴室ではお風呂に入らないときにはバスタブの水を抜いたり、ユニットバス(システムバス)であれば床を【カラリ床】のような滑りづらい材質に変更するなど。
また、階段においてもノンスリップの段板にしたり、階段手すりの設置などを施すことで家庭内事故をかなりの確立で防ぐことができます。
安全を保つための住宅において、家庭内事故などによる不慮の事故を未然に防ぐために事故防止策を未然に行いましょう。
介護が必要な人のための玄関設計
一般住宅には通常玄関があります。玄関のない住宅はないと思います。しかし、玄関のバリアフリーが充分に施された住宅はあまりないのではないでしょうか。
玄関には【上がり框(かまち)】がついています。この上がり框は若くて元気なうちは上がり框の高さは気にならずバリアフリーの対象外のような感じがします。しかし、年を取っていくにつれ、足を上げるのがつらくなりバリアとなって立ちはだかります。大げさなようですが、わずか10数センチの段差が高齢者や障害を負った人にはとても大きなバリアになるのです。
そこで、玄関の上がり框は昇降しやすい10センチ以下に抑えたいものです。しかし、あまり低くすると靴の履き替えに腰をかけるのが困難になってしまいます。そこで、座って靴が履けるベンチを玄関サイドに設けることで無理な姿勢で靴を履くことがなくなります。また、玄関の上がり框の高さがどうしても25cm以上になるようであれば式台といわれる踏み板を取り付けることをお勧めします。この式台は踏み面が30cmくらい必要ですので、玄関の奥行きが少し狭くなるため、玄関自体を少し広めに設計しておくことをお勧めします。
なお、玄関の壁には必ず手すりを取り付けることが必要です。これは玄関の上がり框をまたぐときなどに転倒する可能性がとても高いからです。
直接バリアフリーというわけではないですが、玄関は明るくしましょう。暗い玄関は足元が見えにくいために転倒の危険性がとても高くなってしまいます。また、暗い玄関は家自体が暗くなりますので、玄関は光がたくさん入るように設計しましょう。
最後に玄関扉は開き戸より引き戸がベストです。これは車椅子などを使用するときにその場で扉の開閉が可能になるためです。ちょっとした心配りがバリアフリーにはとても重要なことです。
住宅用階段の踊り場
住宅の階段にはさまざまな形状の階段があります。住宅用の階段を大別すると直進階段、踊り場付きにの折れ階段、廻り階段になります。
いづれの住宅用の階段も途中で休憩の出来る踊り場があることが望ましいです。階段の踊り場とは階段の途中で体の向きを変えるところになります。
階段の踊り場は出来るだけ広くとることが望ましく、廻り階段などでも3段曲がりの階段ではなく出来るだけ1段か2段曲がりの階段にすることが望ましいです。
また直進階段(鉄砲階段)においても途中で踊り場を設けて休憩場所を設ければ階段からの転落事故などで出来るだけ怪我の具合を最小限にすることが出来ます。
住宅での家庭内事故を未然に防ぐためにも階段の踊り場には注意を払いましょう。
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最終更新日:2017/12/7
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